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■11連載コラム 阿寒平太の世界雑記
「阿寒 平太の世界雑記」
by 阿寒 平太
□作者略歴
つげの会13期生。鹿島建設東京支店勤務後、同社海外事業本部エジプト支店に11年間勤務し、帰国したのち退職。他の建設会社に2年間勤務後独立。現在、建設現場管理工学のコンサルタントとして、国内及び海外の建設工事関連のコンサルタント業務を行っている。「NPOつげの会」設立メンバー。
世界を飛び回りながら、当ホームページのために原稿を発信。その幅広い活動範囲から、いくつかのコラムを投稿中のため、一部他メディアとの重複原稿となる場合あり。世界の建築・文化から、芸能や工芸、遊興、江戸までその興味は広く、このコーナーも満を持しての登場。乞うご期待。
※この項は、新しい投稿を上に掲載しています。※
阿寒 平太コラム34~ 植物不思議世界編の1からはこちら ※このページです
阿寒 平太コラム34~46 世界雑記の29から41まではこちら>>
阿寒 平太コラム16~33 世界雑記の11から28まではこちら>>
阿寒 平太コラム~15 世界雑記の10まではこちら>>
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□48 植物不思議世界編2
細胞の大きさ 
細胞という言葉を聞くと、何やら小さいものと言う感じを抱きます。今回は、そんな細胞の大きさについてのお話をします。
ヒトの体は、37兆個の細胞で出来ていると言われ、1個の細胞は1㎜の1/100(10㎛)ほどの大きさです。ヒトの受精卵は、これより10倍ほど大きく直径0.1㎜(100㎛)程で、ヒトの体の中では一番大きい細胞です。精子は、頭から尾の先端まで60㎛ほどの長さですが、精子の頭の部分は3㎛x5㎛程の楕円形で、細胞の中で一番小さいと言われています。
この卵子は一つのヒトの細胞ですが、小さすぎて顕微鏡の世界です。しかし、鶏の卵も一つの細胞です。ダチョウの卵は30㎝もありますが、これも一つの細胞です。
しかし、長さという点だけで比べると、ヒトの細胞でもこれに負けないくらいの長さの細胞があります。腰から足先までつながっている坐骨神経細胞は、1m以上の長さがあります。
ヒトは200種類以上の細胞があると言われています。卵子と精子の2つの細胞が出合いから、ヒトの全ての細胞に変わりえるBS細胞になり、それが血液や筋肉や神経などの元になるそれぞれの幹細胞になり、それぞれの種類の細胞に分かれ、最終的に37兆個になる過程の速さを考えると、想像を絶する生産をしているものだなと感じます。

SEKAI雑記 植物不思議世界編02 おわり
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□47 植物不思議世界編1
動き回ることを選択した動物、定着することを選択した植物 
大学から60年間、面々と続けてきた建設工学分野の仕事を卒業し、植物生理学を次の分野と定め、S大学理学部生物化学科に入学し、学び始めました。そこで見知った面白そうな話題に狙いを定め、「阿寒平太の世界雑記」(植物不思議世界編)として皆様にご提供していきます。
動物や植物は、原始の世界で一つの生命単位から進化し、動き回ることを選択した動物、片や定着することを選択した植物と言う違いだけです。細胞単位でみると動物も植物もほとんど同じで、植物細胞の場合、細胞内に葉緑体があり、細胞膜の外側に、細胞壁という厚めの外壁があるのが大きな違いです。
動物は、体外から色々な食物を取り入れ、余分なモノや老廃物をうんことおしっこで廃棄します。植物も同じように体外から栄養を取り入れています。それではその余分なもの、老廃物はどうしているのでしょうか。樹木は「立ちション」の対象になっても樹木の「立ちション」は見たことはありません。
植物も、炭酸ガスを取り入れ酸素を吐き出しその際、不要な水を生み出します。植物は根から余分な水分やそれ以外の老廃物を排出しています、謂わば樹木は密かに「立ちション」をしているのです。
ただ、それだけでは十分ではないので、植物は、余分なモノや老廃物を、セルロース繊維を主な成分とする細胞壁に蓄えていきます。
この細胞壁は、細胞分裂と細胞の老化に伴い、樹木の表面に移動し、木化、コルク化で樹木の硬い表面を覆い且つ、樹木が高く立つ構造部位になります。
植物は、定着を選んだだけあって、動物より複雑な生理機能を持っていると言えます。今後このような植物の不思議世界をご紹介していきます。
SEKAI雑記 植物不思議世界編01 おわり
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