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■11連載コラム 阿寒平太の世界雑記

 
 「阿寒 平太の世界雑記」
               by 阿寒 平太

□作者略歴
 つげの会13期生。鹿島建設東京支店勤務後、同社海外事業本部エジプト支店に11年間勤務し、帰国したのち退職。他の建設会社に2年間勤務後独立。現在、建設現場管理工学のコンサルタントとして、国内及び海外の建設工事関連のコンサルタント業務を行っている。「NPOつげの会」設立メンバー。
 世界を飛び回りながら、当ホームページのために原稿を発信。その幅広い活動範囲から、いくつかのコラムを投稿中のため、一部他メディアとの重複原稿となる場合あり。世界の建築・文化から、芸能や工芸、遊興、江戸までその興味は広く、このコーナーも満を持しての登場。乞うご期待。

※この項は、新しい投稿を上に掲載しています。※


阿寒 平太コラム34~ 植物不思議世界編の1からはこちら ※このページです 
阿寒 平太コラム34~46 世界雑記の29から41まではこちら>> 
阿寒 平太コラム16~33 世界雑記の11から28まではこちら>>
 
阿寒 平太コラム~15 世界雑記の10まではこちら>> 

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□47 植物不思議世界編1
動き回ることを選択した動物、定着することを選択した植物
 


 大学から60年間、面々と続けてきた建設工学分野の仕事を卒業し、植物生理学を次の分野と定め、S大学理学部生物化学科に入学し、学び始めました。そこで見知った面白そうな話題に狙いを定め、「阿寒平太の世界雑記」(植物不思議世界編)として皆様にご提供していきます。

 動物や植物は、原始の世界で一つの生命単位から進化し、動き回ることを選択した動物、片や定着することを選択した植物と言う違いだけです。細胞単位でみると動物も植物もほとんど同じで、植物細胞の場合、細胞内に葉緑体があり、細胞膜の外側に、細胞壁という厚めの外壁があるのが大きな違いです。

 動物は、体外から色々な食物を取り入れ、余分なモノや老廃物をうんことおしっこで廃棄します。植物も同じように体外から栄養を取り入れています。それではその余分なもの、老廃物はどうしているのでしょうか。樹木は「立ちション」の対象になっても樹木の「立ちション」は見たことはありません。

 植物も、炭酸ガスを取り入れ酸素を吐き出しその際、不要な水を生み出します。植物は根から余分な水分やそれ以外の老廃物を排出しています、謂わば樹木は密かに「立ちション」をしているのです。

 ただ、それだけでは十分ではないので、植物は、余分なモノや老廃物を、セルロース繊維を主な成分とする細胞壁に蓄えていきます。

 この細胞壁は、細胞分裂と細胞の老化に伴い、樹木の表面に移動し、木化、コルク化で樹木の硬い表面を覆い且つ、樹木が高く立つ構造部位になります。

 植物は、定着を選んだだけあって、動物より複雑な生理機能を持っていると言えます。今後このような植物の不思議世界をご紹介していきます。




SEKAI雑記 植物不思議世界編01 おわり

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